俺達にはオーナーがいる
女達が騒ぐので、


「ウチの子猫の話。」


「…猫飼ってるの??意外ー!!」
「犬派…って言うか、動物飼ってるふうに思えない!!」


「唯はあと2匹飼ってるよな?
…犬?!」


「………あぁ。」


唯は、
冴が猫なら、連と立は犬と言いたいのだろうと、晴人思考に便乗した。


「でも、子猫だったら…
勝手に家抜け出して迷子になってるかもね!」

「人通りの少ないトコこか、車の影にこっそり隠れて震えてるよ!!きっと!!」

「早く見つけてあげないと、可哀想だね。」

「今頃一人で鳴いてるか、誰かに拾われてるかも!!」



『一人で鳴いてる?』
『誰かに拾われてる?』



「可愛いもんな。あの子ネコちゃん!!
…唯ー?!
…誰かに拾われてるかも?…オレとか!!」


「…あり得ねーだろ?
お前は俺と一緒に居たんだから。」


唯はそう言って席を立ち、マネージャーに
「自宅へ帰る」
と告げる。


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