俺達にはオーナーがいる
連も直ぐ様近寄ると


「唯さんお帰りなさい。
…冴、どこに居たんですか?」


あくまで冷静を保つ連とは違い、


「冴!!どれだけ心配したと思ってるんだ!!」


唯の身体を押しのけて、バスルームに押し込まれた冴を引っ張り出し、顎をがっちり掴み上げ、くっつきそうなくらい顔を近付けて怒鳴った。


「…ご…めん…なさ…。」


立の剣幕にもビビり声を震わせた冴。

それを見て、唯が立の腕を握り外しながら連もに言う。


「ガレージにいた。風呂も入ってないから臭い!!」


唯の言葉に立も冷静さを取り戻し


「…着替え…取ってきてやる。」


そう言って、冴をバスルームに突っ込んだ。
立が部屋に着替えを取りに行こうと動くと、唯に腕を掴まれた。


「…唯さん…。」


「お前は、俺の帰りより冴か?」


冴への怒りから立への怒りに変わっている。
連はまずいと思ってフォローに入る。


「唯さん。そーゆーつもりじゃ無いですよ!
冴が連絡もなしに何日も帰ってこないから、俺たちに心配で寝不足何で、立もイライラして冴にあたっただけですよ!!」


「…へぇ。連は立を庇うのか。」


今度は連への怒りに変わった。


「…いや…そうじゃ無くて…。」




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