俺達にはオーナーがいる
立はスポンジタオルにボディソープを付け、泡立たせている。


「私だけ脱ぐの恥ずかしい。」

「………。」

「…なんか言って!!」

「お前、馬鹿か?!」

「立くんも脱いで!!どうせ濡れちゃうでしょ?!」

「つーか、俺もう風呂入ったし!!」

「じゃいいよ!!自分で洗うからそれかして!!」


冴は膨れながら、立の泡立てたスポンジタオルを取ろうとする。


「責任持って洗えって言われたんだよ!!」

「言葉のアヤでしょ?!」

「言葉のアヤじゃなかったらどうすんだよ!唯さんの怒り、冴が全責任負えんのかよ!!」

「…無理。」


そう言って冴は大人しくなる。

現在、高1の女子が真っ裸で高2の男子に身体を洗われている。
異様な光景。

冴は恥ずかしさのあまり、顔を真っ赤にしながら両手で顔を抑えている。


「立くん…私…死んじゃう!!」


立は冴を見て顔を赤くした。


「そしたらおれも死んでやる!」
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