俺達にはオーナーがいる
立は唯に言われた通り、頭のてっぺんから足のつま先まで綺麗に洗い尽くした。


冴は、恥ずかしさもあったが、それよりも立が手馴れている方が気になった。


「立くんは、女の子とこういう経験あるの?」

「はぁ?!」


詮索はいけない事だと分かっているけど、ちょっとした疑問だった。


「…俺だって男だよ?」


冴はその言葉に敏感に反応した。


「ズルい!!私見た事無いもん!!ヤッパリ脱いで!!」


全身ずぶ濡れの男子と、真っ裸の女子がお風呂場で取っ組み合いが始まった。

決して女である冴が襲われてるわけではなく、どちらかと言えば優勢。


それは立が冴に遠慮して余り身体に触れないようにしているから。


それなのに、心はまだまだ子供な冴は、立に平気で跨ったりするから、立も理性を保つのに必死だった。


「あ"ぁぁぁ!!」


もう耐えきれない!!

立は苛立って冴を持ち上げて浴槽に投げ入れた!!


「ぶはぁっ!!何す…。」


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