俺達にはオーナーがいる
散々騒いだ後、2人でゆっくりと湯船に浸かっていると長湯のせいかのぼせてくる。


「立くん…暑い…」

「…冴?のぼせた?!」


ぐったりと、立にもたれかかる冴の頬や首元を触ると熱くて、後ろから見ても首や背中も火照った様に赤かった。

が、
上がりたいのに上がれない。


「…唯さんまだかなぁ。」


そう、唯に勝手に上がるなと言われていたし、真っ裸の冴を隠すのは湯船しかない。


「立くん…。」


冴は頭がボーッとして…クラクラしはじめ、立に抱きついた。


「さ…冴?!」

「もうダメ。」


冴は完全にのぼせて、立ち上がる事もできなくなっていた。


「お風呂から…出して…。」


消えそうなくらいの声で、冴は立にお願いすると、立も意を決して冴を抱き上げ、湯船から立ち上がった。


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