俺達にはオーナーがいる
立は視線を感じて横を見ると、唯が横目で立を見ている。
一瞬、ビクッとカラダが反応し…
その様子もしっかりと唯に見られていた。
「…どうした?…立。」
「…見…過ぎです。」
苦笑しながら立は唯にそう言うと、唯は笑って冴と連に目を向ける。
フッと鼻で笑って、冴の部屋を出ようとする唯に
「どこ行くんですか?」
そう聞いた。
冴を泣かして、連くんに任せて放置は…いくらなんでも、冴が可哀想すぎる。
そう思ったのだ。
好きだと言ったのに、この仕打ちはない。
一気に不機嫌になる唯は
「そばに行って慰めたいのは、立だろ?」