俺達にはオーナーがいる
「じゃ。」

唯は席を立ち、階段に足を掛けながら

「11時頃起こして!」

そう言って3階に上がって行く。
3人はその姿を目で追いながら

「おやすみなさい。」

とおのおのが言う。


この家は唯の持ち家。

3階フロアーが唯のプライベート空間になっていて、唯を起こす時のみ入室を許される。(ほとんどないことだけど)

2階は、連・立・冴の各自の部屋と空き部屋2つ、キッチンダイニングにリビング、トイレやお風呂の生活スペースがある。

1階は、だだっ広いエントランスとパーティールーム、それに続くプール付きの中庭。それと5つのゲストルーム。

地下には駐車場とレコーディングルームなどがある。

超豪邸。

「あぁ~。暇!」

「暇~。」

立がソファーに寝転ぶと、冴はそれに続いて寄り添う様に寝転ぶ。仲のいい兄妹のように見える2人を見て笑みを浮かべながら、連は朝食の後片付けをする。



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