俺達にはオーナーがいる
それはあまりにも突然で…
衝撃的で…


始めて唯とのキス


…ファーストキス…


「冴?」


唯に声をかけられ"はっ"と我に帰り、唯を突き放しベッドから降りてドアまで逃げた。


「…何だよその態度。」


唯は溜息を吐きながらベッドから降りて、ダルそうに冴えに向かってゆっくりと歩く。

冴の目の前まできて止まる唯にビビって、目を逸らす事も出来ずに後ずさりしながら、後ろにあるドアノブを探す。

その姿を見てニヤリと唯の口角が上がる。


「添い寝した仲じゃん。…緊張し過ぎ。」


唯は笑ながら冴の肩に両腕を置き、屈みながら顔を覗き込む。


余にも顔が近くに寄ってきた事に冴は更に顔を赤らめる。


クスクスッと意地悪そうに笑う唯に


「あっ…朝なので、かっ…顔を、顔を洗って来ます!」


挙動不審にドモリながら言って唯の手を振りほどきドアを勢いよく開け飛び出す。



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