俺達にはオーナーがいる
「うわ!!」

ちょうど連がドア付近にいてバッタリ遭遇した。


「朝から何だよ!騒がしい奴だな!!」


バッと顔を上げ、連と目を合わすと直ぐに逸らして俯く冴の異変に気付き


「…冴…何かあった?…顔赤いけど…」


と連が冴に手を伸ばすと、それを避ける様に走って逃げた。


「…あらあら。連に見つかっちゃった。」


唯は冴えの部屋からでてゆっくりとドアを閉めて寄りかかる。その唯の態度を見て冷めた声を出す。


「…あぁ。そういう事?」


「そーゆー事!!」


唯は連を煽る様にニヤリと笑って肩をポンっと叩いてリビングに行く。

少ししてから立が目をこすり欠伸をしながらリビングに来ると


「…あれ?唯さん、連くん、おはよう!」

「立!遅い!!」


朝食の用意をしながら怒鳴る。


「…何イライラしてんの?」


ボソッと立が言うと、テーブルに座って雑誌を見ていた唯と目が合う。

「さぁ?」と言わんばかりに首を傾げる唯を見て、「まあいっか!」と流して洗面所に向かう。



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