俺達にはオーナーがいる

ガチャガチャ…


「…いっ…今使ってるから!!」


焦った声の冴に、洗面所に鍵をかけられ入れない現状と、さっきの連の態度に立もイライラして


「ふざけんなっ!朝の忙しい時に鍵閉める事ねーだろ!!あけろ!!」


大声で怒鳴りつけ、ドアノブを『ガチャガチャ』と勢いよく動かす。


「ヤダ!」

「ヤダじゃねぇ!開けろこのバカ!!」


リビングにまで響き渡る2人の声に、唯は横目で連を見て


「…連。兄妹ゲンカガチャガチャ始まったよ!」


「ったく!!」


早く止めて来いと言わんばかりの視線を送る唯に"誰のせいだと思ってんだよ"とツッコミたい気持ちを抑えながら、朝食の準備済ませてバスルームに向かう。


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