俺達にはオーナーがいる
"大きなお世話です"
と、心の声が聞こえてくる空気を出す立に
「どういたしまして。」
"遊ぶ事ばかり考えてるからバカになったんだろ?"
と、心の声が聞こえてくる空気を連も出している。
2人ともニコニコしながら見つめあってはいるけど、火花が散っている様な雰囲気もある。それも気にせず唯は冴に笑顔で声をかける。
「じゃぁ、冴はご褒美に遊んであげようか!」
冴はビクンと肩を上げる。
その姿を連は横目で見て、立は何があったんだろうと心配し、唯は困ってる冴に意地悪したくて仕方ない様な感じで各々が見つめる。
冴は困って俯いたままでいると助け舟を出す様に立が口を割る。
「進学校生がサボリはダメ。学校行けよ?」
「行くよ!立くんのばか!」
「何だよ年上に向かって!」
いつもの調子でお互い罵倒し合う。本当に仲の良い兄妹の様。
「行って来ま~す!!」
立と冴は声を揃えて仲良く学校へ向う。唯は2階の窓から一緒に登校する2人を見つめている。