俺達にはオーナーがいる

「唯さん?」

連はそんな唯の姿を見て近づき、唯の視線の先を追う。


「立と冴?」

「仲いいね。」

「そうですね…。」


立と冴を目で追いながら話をする2人。


「立は…物怖じしないよね…冴と違って。」

「ははっ。…そうですね、順応性も高ければ感も鋭い。」

「…あの2人…付き合うのかな。」


ぽろっと言った唯の言葉に驚く連。


「何言ってるんですか?」

「…何だろ。」

「…何だろって…。」

「でも考えて見るとやっぱり似合ってる。年齢もちかいし。」

「…そうですか…?」

「仲いいじゃん?いっつもくっ付いてるし、自然に抱き合ってソファーで寝てるし。」

「………」

「俺が帰って来る時は、ほとんど2人でソファーでくっついてるよ?」

「…そうかもしれませんけど…。」


ーーーーーーーーーー
唯さんは本気で気付いてないのだろうか?
あの2人がソファーに座っている理由。

ソファーに座って誰の帰りを待っているのか…

そう言う風に考えないのか?
ーーーーーーーーーー

< 38 / 158 >

この作品をシェア

pagetop