俺達にはオーナーがいる
「唯さん?」
連はそんな唯の姿を見て近づき、唯の視線の先を追う。
「立と冴?」
「仲いいね。」
「そうですね…。」
立と冴を目で追いながら話をする2人。
「立は…物怖じしないよね…冴と違って。」
「ははっ。…そうですね、順応性も高ければ感も鋭い。」
「…あの2人…付き合うのかな。」
ぽろっと言った唯の言葉に驚く連。
「何言ってるんですか?」
「…何だろ。」
「…何だろって…。」
「でも考えて見るとやっぱり似合ってる。年齢もちかいし。」
「…そうですか…?」
「仲いいじゃん?いっつもくっ付いてるし、自然に抱き合ってソファーで寝てるし。」
「………」
「俺が帰って来る時は、ほとんど2人でソファーでくっついてるよ?」
「…そうかもしれませんけど…。」
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唯さんは本気で気付いてないのだろうか?
あの2人がソファーに座っている理由。
ソファーに座って誰の帰りを待っているのか…
そう言う風に考えないのか?
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