俺達にはオーナーがいる
『起きてるんなら、一回目に出て下さい。』
電話に出た第一声。ソファーにボスッと寝っ転がってTVを見る。
「 何。」
『うわっ。冷た…。何してるんですか?』
「…いいとも見てる。」
『ご飯食べました?』
「まだ。」
『じゃ、ピザ買って帰りますね!』
立の言葉に疑問が生じた。
「…立。」
『はい?』
「学校だろ?」
『自習なので出なくても…」
立が話してる途中に
「勉強しろ!」
そう言って携帯を切る。
切るとすぐ後に掛かって来たのでまた出る。
「何だよ。」
思わず笑う唯に安心した立は
『超スキ!!』
と言って切る。
"めんどくせーヤツ"そう思いながらも唯は立の携帯を鳴らす。
「言い捨てかよ。」
『だって、どっちにしろ切られるなら、俺から切った方が寂しくないし。』
「じゃ、俺は?」
『寂しかったの??』
「…いや…」
『なんだ!!』
「…何処から掛けてるの?」