俺達にはオーナーがいる
「ダメ!!冴、向こう行ってろ!!」


立が叫ぶ様に声を荒げた。


「…立くんのケチ!!
唯さんいれて!!」

「…冴は…女の子だから、また今度別の機会にね。」


唯は立を抱きかかえながら言う。


「…そんなに激しいの…?」

「超激しい!!」


『冴はなんてコトを聞くんだ!!』と思い、立は恥ずかしくなり顔を赤くし、また唯は先が楽しみな子だなと鼻で笑う。


「見せてー!!」

「見せないよ。」


冴と唯のやりとりが続く…


「2人でずるい!!」

「ガチャガチャうるさいよ?」

「私も入れて?」


諦めずにドアノブをガチャガチャと回す冴に


「冴は今度って言ってるだろ?
部屋に戻れ!!」


唯の怒りと呆れた言い方に冴の手が止まり音が消えた。


最後に"ドン"っと立の部屋のドアを思いっきり叩いて大きな音を上げる。


「…モノに当たるな。」


一気に冷めた冷たい声の唯に、冴は心が折れてその場を去った。
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