俺達にはオーナーがいる
「本当ガキだな!」
唯はそう言いながら、冴の部屋の鍵を持って来てドアを開ける。
「…ブッ」
3人は吹き出して笑った。
「俺…始めて見た。」
立の感想。
「…完全なるイモ虫。」
連の感想。
「この格好で爆睡かよ。」
唯の感想。
びくともしないイモ虫冴の形に3人は衝撃と笑いにつつまれた。
「いやぁ、流石冴だね。いいねた持ってくる。」
唯は満足気に腕を組んでドアに寄りかかると、その隣をスルッと抜けて連と立が冴の部屋に入った。
「冴。起きろ。」
連は冴が寝ていて出てこなかったんだとホッとして声を掛ける。
「おい。冴!」
立が冴を揺さぶるがびくともしない。
「どけ立。」
連は立を退かしてから、冴の布団を思いっきり引っ張った。
すると、包まっていた冴の体はゴロゴロ転がってベッドからもの凄い音を立てて落ちた。
「…楽しそぉ!」
連を見て目を輝かす立と爆笑する唯。
冴はむくっと顔を上げて