俺達にはオーナーがいる
「…痛い。」
とベッドの向こう側から言って、おでこを押さえた。
「イモ虫冴ちゃん」
唯が冴に声を掛けると、冴は涙ぐんだ。
"それでもやっぱり愛されたい"
「え?痛かった?」
「怪我した?」
連と立が心配そうに近寄ると、大丈夫だとブンブンと横に首を振る。
「…2人共、もう少し冴を大事に扱えるよ?」
そう言った唯に2人は
"お前が言うな"
と心の奥でつっこんだ。
「冴。客が来る。着替えろ!」
唯はそう言って部屋から出て行った。
それに続くように
「冴は始めてだよね?」
「早く着替えてこい、リビングに居るから。」
立と連も出て行った。