俺達にはオーナーがいる

心配になるのも当然。


これから晴人と彩が来るのに、
雰囲気悪いのもイヤだし

何よりも
唯が嫌がるからだ。


でも、それは立も冴もわかっている。


唯は自分が不機嫌なのは良いにしても、他人の…特にこの3人の態度が悪い事には決して許さない事。


それでも引くに引けない複雑な気持ち。


"俺だけじゃない、
連くんだって同じなのに"

そう思って、冴の自分に対する態度の違いに苛立ってしまう立。


"立くんだけじゃないのはわかってるけど、何だか裏切られた様な気がしていつも通りは無理"

そう思って、今はどうしても唯と立を避けてしまう冴。


その時
唯が2階に降りて来て


「晴、着いたって。」


そう言った唯の言葉に一番先に反応したのは冴だった。


「晴って、晴人さん?!ボーカルの??」


動きが止まるほどビックリしながらすっごい大きな声を上げた。
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