俺達にはオーナーがいる
「噂の冴か??ちっちゃカワイイ!!」
晴人は冴を見るなり、ガバッと抱きついた。
もちろんその行動に冴fは硬直。
「噂にもなってねーよ」
唯は冴から晴人を引き剥がし、冴を軽く押して晴人から距離を取らせる。
冴押された弾みで後ろにいた立に背中を支えられた。
「女なら何でもいいのかよ!」
笑いながら唯は晴人に嫌味を言う。
「おい!大丈夫か?」
今だ硬直状態の冴に飽きれた様に連が声を掛ける。
冴が硬直するにも当たり前。
今目の前にいる"晴人"は
人気バンドグループのボーカルの『ハル』
本人なのだから。
「お久しぶりです。晴人さん。」
「…相変わらずいい声だな。立!」
晴人は少し切なそうな顔をし、その反応に立も弱々しそうに微笑み返す。
「ようこそ。晴人さん…食事作ったのでこちらへどうぞ?」
「よ!連も相変わらず綺麗な顔だな!」
「晴人さんには負けますよ!人気バンドの顔何ですから!」
「連のそう言うトコ、いいんだよね~。」
何故か褒め合う2人。
これも毎度のこと。