俺達にはオーナーがいる

ホームパーティー



「かんぱーい。」


みんなでグラスを持ち上げてパーティーが始まる。


「美味い!」


料理に手を伸ばした晴人が一口食べて驚く。
褒められた連も嬉しそうに…


「今度来る時は、前もって連絡くださいね?
もう少しちゃんとしたモノ用意しますから。」


と、話が弾む。


「彩さんもどうぞ!」


初の女性にウキウキして、笑顔で勧める冴。
少し困惑しながら箸を伸ばす彩。


「…えぇ。」


冴は、初めての事でテンションが上がり、
今日合ったイヤな事はすっかり忘れている。


「機嫌いいな?」


冴の耳元で唯が囁くと、
忘れていたことを思い出す…。

唯はワザと思い出すようにし向けている。


ーーーーーーーーーーー
冴はどこまで耐えるんだろう?
次はどんな反応をするんだろう?
俺はどんな態度を取ってこいつを
冴を苦しめてたのしもうかな?
ーーーーーーーーーーー


唯は冴の反応を楽しんでいるのだ。


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