俺達にはオーナーがいる


「もう、違うよ!!晴人さんと唯さんの事だから!!」


立がしびれを切らせて単刀直入に聞いた。
そう、2人はそれを気にしていたのだった。


「はぁ?」


その質問に爆笑の晴人。


「ナイナイ!ただの幼馴染だよ!」


その答えにどこかホッとする2人。
その様子に連と立も唯さんと何かあるんだと確信する冴。


「彩さんが彼女何ですか?」

「彩はちがうよ!」

「連の言う通り。…彩は唯のだよ!」

「…唯さんの…?」


淡々と答える晴人の言葉に、
冴は頭の中でぐるぐると
答えをつなぎ合わせている。


「外楽しそうだね?」


彩が唯に笑いを交えた話し方をしながら唯の隣に立つ。


「そう思うなら、彩も行けば?」

「意地悪!」


唯が笑うとホッとする彩は、
唯を力一杯抱きしめる。

唯も彩の回された腕をポンポンと叩いて
優しく握った。


連は中の2人が気になり、
チラチラと様子を見ている。

"みんなの前で堂々とできる彩が羨ましい"

連に心にはそれしか無い。

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