俺達にはオーナーがいる


「何!?どうしたの?」

「お前まで来たら目立つ。」


駆け寄って来る立に連が言う


「…見てるよ?」

「……。」


はっと顔を上げた連は
唯と目が合う。


「…すっごい見てる!」


そういう立はガン見の唯の怖さに
唯の方の目をやることが出来ない。


「何?」


冴は目を隠してくれていた連の手をどけて振り返り連を見る。
連も立も冴を無視して話をする。


「いくらなんでもイチャついて見える。」


立が苦笑いしながらいうと


「馬鹿か!」


と連は笑う。


「ねぇ。俺だけ仲間ハズレ?
これでも出す曲オリコン1位取っちゃう
人気バンドのボーカリストなんだけど?」


ちょっと離れたところから晴人がつまらなそうに言う。


「晴人さん、自分で言わないで下さいよ!」


連は笑って冴から離れる。




< 78 / 158 >

この作品をシェア

pagetop