俺達にはオーナーがいる
「何!?どうしたの?」
「お前まで来たら目立つ。」
駆け寄って来る立に連が言う
「…見てるよ?」
「……。」
はっと顔を上げた連は
唯と目が合う。
「…すっごい見てる!」
そういう立はガン見の唯の怖さに
唯の方の目をやることが出来ない。
「何?」
冴は目を隠してくれていた連の手をどけて振り返り連を見る。
連も立も冴を無視して話をする。
「いくらなんでもイチャついて見える。」
立が苦笑いしながらいうと
「馬鹿か!」
と連は笑う。
「ねぇ。俺だけ仲間ハズレ?
これでも出す曲オリコン1位取っちゃう
人気バンドのボーカリストなんだけど?」
ちょっと離れたところから晴人がつまらなそうに言う。
「晴人さん、自分で言わないで下さいよ!」
連は笑って冴から離れる。