俺達にはオーナーがいる
「俺も冴ちゃんと仲良くしたいからコッチ来て!」
「…いっいや、緊張して…近づけないです!」
冴はそう言って立の後ろに隠れると
晴人が「ヤダ!!」と言って
冴を捕まえようと動き出す。
「むっ無理です!!」
逃げる冴を面白がって追いかけ回す晴人。
それを見る唯は、鼻で笑いながら
不機嫌の様な…でも
どこか楽しそうな感じで
「何やてんだろ、彼奴ら。」
と言う。
「…さぁ?」
唯の視線の先を見て
それまで笑顔だった顔から
無表情に変わっていく彩。
中庭では、さっきまでの
しんみり空気は一切無くなり
ギャーギャー
騒ぎ笑い声に包めれる…が
「あ"!!」
中庭の4人の声が重なったと同時に
その後スローモーションに見える様な事件が起こった。