俺達にはオーナーがいる


「俺も冴ちゃんと仲良くしたいからコッチ来て!」

「…いっいや、緊張して…近づけないです!」


冴はそう言って立の後ろに隠れると
晴人が「ヤダ!!」と言って
冴を捕まえようと動き出す。


「むっ無理です!!」


逃げる冴を面白がって追いかけ回す晴人。

それを見る唯は、鼻で笑いながら
不機嫌の様な…でも
どこか楽しそうな感じで


「何やてんだろ、彼奴ら。」


と言う。


「…さぁ?」


唯の視線の先を見て
それまで笑顔だった顔から
無表情に変わっていく彩。


中庭では、さっきまでの
しんみり空気は一切無くなり

ギャーギャー

騒ぎ笑い声に包めれる…が


「あ"!!」


中庭の4人の声が重なったと同時に
その後スローモーションに見える様な事件が起こった。
< 79 / 158 >

この作品をシェア

pagetop