俺達にはオーナーがいる
晴人に追いかけられて逃げ回っていた冴に事件が起きた。
『バッシャン!!』
足元のホースにつまずき
「あ"!!」
の声と共にプールにダイブしたのだ。
「…冴…」
1番に駆け寄ったのは
心配する立。
「…ごめん。やり過ぎた。」
晴人はそう言って
冴に手を伸ばし引っ張りあげる。
「…大丈夫か?」
クスクス笑いながら連が近寄ると
晴人に抱き上げられ、プールから上がる冴が
連を睨みながら言う。
「笑いすぎだよ!!
助けるって言う優しさはないの??」
と起こりながら
いつもの様に立に抱きつく冴。
「うわ!!濡れる!!」
身をのけぞる立に、力一杯抱きつく冴。
それを引き剥がし冴を抱きしめる晴人。
「俺が引き上げたのに、何で立なんだよ!」
「ひいっ!!」
「元はと言えば、晴人さんが追いかけるからでしょ?」
「人聞きの悪いこと言うなよ立!
元は冴ちゃんが逃げるからだ!!」