俺達にはオーナーがいる
「私??」
冴は自分のせいにされている事に納得がいかない。
窓越しにその4人のやり取りを見ながら爆笑する唯がドアを開け
「冴。」
と唯が冴を呼ぶと、冴が硬直する。
「冴?こっちにこい。」
唯にそう言われると冴は立と連の顔を不安そうに見ると、2人とも『行け!』と言わんばかりに首をクイッと動かす。
「冴…来い。」
人差し指を動かして
『来い』
と催促する唯に
ゆっくりと近づく。
「はっ!ホント冴は予想外の行動ばっかだな。」
唯は
うつむきながら近づいて来た冴の顎を指で上げる。
「……。」
「…臭い!」
唯の感想に泣きたくなる冴。
「シャワー浴びる…。」
「はっ!」
凹む冴えに思わず笑う唯を
睨む冴は、それ以上何も言わず
2階に上がろうとする冴に
「歩いた後は、シャワー後に掃除しろよ!」