俺達にはオーナーがいる
1人2階に上がる冴を唯は見送る。
"ペタペタ"と濡れた体から
流れ落ちる水滴と共に
足跡がくっきりと残った。
またそれを見て唯は爆笑。
冴は振り返り唯を悔しそうに睨む。
「何だよ!早く行けば?」
笑いながら意地悪く言う唯に
"プイっ"と膨れながら
「行きます!!」
と冴はいじける様に言って1階を後にする。
冴を見送ると唯はみんなに向かって
「ソロソロ終わろう。」
その声に無言で従う連と立。
そんな中、唯に近づき耳打ちする晴人
「冴ちゃんいいね、今日かして?」
「あいつはそう言うのじゃ無いから」
唯は晴人を軽くあしらうその姿を
彩は唇を噛んで険しい顔をした。