俺達にはオーナーがいる

「唯さんこないよね…」


彩は寂しそうに言って晴人に抱きついた。


「そうだろうね。」


簡単に返事をして彩にキスをしようと唇を寄せると、彩は身を反らし


「でも、何か悔しい!」


彩が不機嫌そうにいうと、晴人は首をかしげながら彩をベッドにゆっくりと倒し首筋に唇を這わせる。


「だって、私にはこうやって晴人と寝かすクセに『そう言うのじゃ無いから』って断ってさ!!」

「そんなにイヤ?俺とするの。」


晴人は笑いながら彩の服を脱がせ始める。
嫌がってない彩の態度を知っていながら質問する。
唇に重ねないのは彩の話を遮らないため。


「イヤじゃないよ?というか、逆にスキ。
好きだけどコレとそれとは別!!」

「唯に守られてる気がする?」

「する!!すごく!!それが悔しいの!」


晴人の手や唇、体の動きに反応しながらも、彩の気持ちは収まらない。
そんな彩を気にもせず、体の反応に合わせて晴人は態勢をかえ、彩の中に入った。
奥まで押し込んでから動かすこともなく、


「まだ続く?その話。」

「続く!」


その答えに晴人は笑いながら


「じゃ、聞いてあげるけど激しくしても舌噛むなよ?」

「わかってるよ!ちゃんと聞いててよ?」

「うん。」

「ちゃんと返事もしてよ?」

「わかってる!!」


晴人は激しく動く。彩の話も晴人の動きも長々と続いた。
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