俺達にはオーナーがいる
唯に拾われてから、直ぐに教わった何度もダメだしをもらって、やっとの思いで覚えたキス。

「…はんっ…んっ…あ…ん…」

唯の漏れる声に
ゾクゾクっと連は興奮して
唯に尋ねた。

「はっ…満足…しました?」

「ん。満足」

ご満悦の表情で連のベッドから立ち上がる。

「…寝るんですか?」

「…ん。起こして悪かった、おやすみ。」

そう言って、唯は連の部屋から出て行く。

ーーーーーーーーーー
ムラムラさせるだけさせて
自分だけ満足したら
人の事お構いなしだし!!

惚れた弱みか。
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そう自分言いに聞かせる連。

そんな連だげど、唯が部屋を後にしたすぐ後に、ベッドから起き上がりドアノブを握り、ゆっくりとドアを開けた。
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