俺達にはオーナーがいる

この人

これでも人気バンドのヴォーカル。

そして…
SEX依存症。


私の他にもたくさん女がいるし…
きっと、一夜の関係もたくさんあるんだ。

よく体力持つよ…
呆れてくる…


私の体のよこに
肘をついて横たわる晴人が
私の髪を撫でながら言う。


「満足した?」


毎回聞く決まり文句。
終わった後は、
その言葉すら愛おしくもある。


「うん。…ありがとう。」

「それにしても、本当にいい体してるな。」

「珍しい。褒めるなんて。」

「感度いいし。」

「それは晴人のテクでしょ?」

「お前が褒める方が珍しいよ。」



私たちは外が明るくなるまで、お互いに快楽を与え続けた。
< 98 / 158 >

この作品をシェア

pagetop