貴方だから<短>
教室を見まわすと滝村くんはいなかった
ホッとする自分
そして次に視界にうつったのは窓の外を見つめる光汰
「光汰!さっきはありがとねっ」
…………………………
視線を外からはずさない光汰
「どうした「喋りかけんな」
え……………………………?
間違いなく光汰の口から
「喋りかけんな」と言われた
守ってくれた光汰
いつも笑顔にさせてくれた
何気ない会話で笑わしてくれた
男友達では一番だった
なのに………
私だけだったのかな?
光汰が大好きなのは…
「ごめん」
そう呟くとみんなのもとに
戻る
みんなもまさかの展開に
びっくりしている
「光汰〜なにキレてんだよ」「お前の大好きな琴ちゃんだぞ」
「るっさい」
そう叫ぶと教室からでていってしまった