キミを想う。
「えっ?あ、あのユキくん」
「送る」
お、送る!?
ユキくんが私を!?
「い、いいです!こ、これ以上、迷惑かけられないです!」
「今さら…」
「そ、それは…」
呆れたように言うユキくんの言葉に、泣いていたことを思い出し恥ずかしくなる。
そうこう言っている間に電車のドアは閉まり、発車してしまった。
仕方ないからとユキくんの隣に立つ。
「…ありがとうございます」
「……べつに」
電車に揺られ、駅に着くたった2分が長く感じられた。