キミを想う。
「夏祭り」
「どうしよ…」
夏休みに入ってからずっとユキくんのことが頭から離れない。
ベッドの上でクマの抱き枕を抱き締めながらゴロゴロする。
「…二人で、花火大会……」
二人で…って、どういうことだろう?
ユキくんが私を…?
いや、でも私、全然いいとこ見せてないし。
ユキくんのことだからただの気まぐれかもしれない。
冗談かも。
でも、ユキくんが冗談言うかな?
あー!!分かんない!!
「明日なのに…花火大会」
そもそも私、ユキくんの連絡先知らないし。
うー…困った。
菜々ちゃんなら連絡先知ってるかな?
でもユキくんの連絡先聞いて、菜々ちゃんに誤解されても嫌だしな…。
そんなことを考えているとピコン!とスマホが鳴った。
菜々ちゃんからだ。
メッセージの確認をすると、明日の花火大会のことだった。