キミを想う。
「大丈夫ですか?良かったら絆創膏…」
「えっ?!ありがとう!ごめんね?」
持っていた絆創膏を手渡すと、加穂さんは恥ずかしそうに笑い、受け取った。
「ゆずちゃん、女子力高いなー。絆創膏持ち歩くとか見習わないと」
「本当にな。じゃあ買ってくるから、待ってて。変なやつに声かけられても相手にすんなよ」
「分かってるよ。大人しく待ってまーす」
ひらひら~と手を振る加穂さんを残し、かき氷とチョコバナナを買いに行く。
瀬野くん、本当に加穂さんのことが心配なんだな…。
隣を歩く瀬野くんを見つめる。
「ん?どうした?」
「えっ?!あ、なんでもないです!」
慌てて視線を逸らすが顔が熱い。
本当に加穂さんのことが好きなんだろうな…。
加穂さんは瀬野くんのこと、どう思ってるんだろう。