キミを想う。
なんだろ…?
悪口言われてる…?
新学期早々、ずーんと暗い気持ちになってくる。
「…あ、笹原さん」
「………えっ?」
自分に声をかけられたと思わず、返事が遅れる。
「真田くんと付き合ってるって本当?」
話したこともない違うクラスの女子3人組が話しかけてきた。
「……えっ??」
急に話しかけられてきたことでドキドキと心臓が鳴る。
……真田くんって誰?
頭の中ははてなが沢山浮かんでいた。
「やっぱり見間違いなんじゃない?」
「だよねー。ごめんね、笹原さん」
何も答えずにいる私にやっぱり勘違いだったんだと言い合って、離れていく3人組。
なんだったんだろ?
何で私の名前知ってるんだろう?
よく分からないまま教室へと入る。