キミを想う。



「お前、関係ねぇ奴を巻き込むなよ」


びくびくする私に気付いたのか、瀬野くんは三和くんに軽く蹴りをいれた。



「痛ってぇ!だって本当のことだろ?」


「ユキも行ったんだろ?」


「あいつが来るはずねぇじゃん」



ユキ?


誰だろ、聞いたことない。


違うクラスの人かな?



「笹原さん、こいつどうにかして」


「えっ!?」


瀬野くんに話を振られ、ドキッとしてしまう。


もう話に関係ないかと思って油断してた!



「郁斗こそ笹原さん巻き込んでんじゃねぇよ!」


「俺は話し掛けただけだよ」


勝手に言い合う二人。



何でこんな騒がしい二人に巻き込まれてるのかな…。


昨日まで話したこともなかった人達なのに。




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