キミを想う。
第2章

「特別」




「今日は来んのか?」


「三和くん!」


屋上に向かう途中、突然、背後から声をかけられ、ビクッとしながら後ろに振り返った。



「お前、笹原さんびびってんじゃん」


「あっ?びびらしてねぇよ。なぁ?」


「え、えっと…うん」


そう返事しながらもタケくんの言うように、まだ三和くんの見た目にびびってたりする。



意外と怖くないかも…って分かったんだけど、やっぱり見た目にびびってしまう。



「おい!三和!野村!お前ら何してんだ!?」


「はっ!?」


慌てたように先生が駆け寄ってきた。




< 38 / 229 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop