キミを想う。
第2章
「特別」
「今日は来んのか?」
「三和くん!」
屋上に向かう途中、突然、背後から声をかけられ、ビクッとしながら後ろに振り返った。
「お前、笹原さんびびってんじゃん」
「あっ?びびらしてねぇよ。なぁ?」
「え、えっと…うん」
そう返事しながらもタケくんの言うように、まだ三和くんの見た目にびびってたりする。
意外と怖くないかも…って分かったんだけど、やっぱり見た目にびびってしまう。
「おい!三和!野村!お前ら何してんだ!?」
「はっ!?」
慌てたように先生が駆け寄ってきた。