キミを想う。
菜々ちゃん、やっぱり凄いな。
瀬野くんは「はぁ〜」と溜め息を吐きながら席につくと、チラッとこっちに視線を向けてきた。
「ゆず、行くの?」
「えっ!?」
「菜々子が勝手に言ってたけど」
「…め、迷惑じゃなければ……、行きたい…かも」
瀬野くんと放課後もいられるなんて、ちょっと嬉しいし…。
「ふ〜ん。なら俺も行く」
「…いいの?嫌なら菜々ちゃん説得するよ?」
「嫌じゃねぇよ。ゆずがいんだから」
「…っ!」
サラっと放たれる言葉にドキッとする。
今の言葉ってどうゆう意味?
「ノブとタケは来るだろ?ユキは…来ねぇだろうな」
面倒臭ぇ…と言いながらも、瀬野くんはメールを送っていた。