キミを想う。
「なんだ、笹原さんじゃん」
「あれ?ゆずと知り合い?」
放課後、下駄箱で待ち合わせをしていた菜々ちゃんは、タケくんと一緒にいた。
「知り合いって言うか、何て言うか…」
何なんだろう?
「菜々子が女友達紹介するって言うから期待してたのに」
がっかり…と言うような表情を浮かべるタケくん。
そんな残念な顔しなくても。
「タケ、失礼だよ!だいたいあんたにゆずを紹介するなんて、もったいないこと出来ないよ」
「はぁ?誰もんなこと言ってねぇだろ?」
言い争い始める二人。
菜々ちゃんって誰に対しても強いな…。