キミを想う。
「可愛い」
見られてる…。
違う、睨まれてる?
さっきから突き刺さるような視線を感じる。
チラッと横に視線を向けると、ジーッとこっちを見ている瀬野くんがいた。
やっぱり睨まれてる!!
怖くてすぐに視線を戻す。
ここ最近、瀬野くんに睨まれてる気がするのはなんでだろう?
私、何かした!?
「なぁ」
早く席替えしたい。
「おい」
でも新学期始まったとこだから無理だよねぇ…。
「笹原さん」
「はぁ〜………、えっ?」
今、誰か私の名前呼んだ?
俯いていた顔を上げ、声のした方へ向く。