キミを想う。



「…じゃあ、戻る」


用事が済んだのか、ユキくんは廊下の方へと向き直った。


その瞬間、ユキくんと視線があった。



「…っ!」


ドキッとしてしまう程、ユキくんと目が合うが、ユキくんはそのまま何も言わず、自分の教室へと戻っていった。



「ゆず?どうした?」


「え…、ううん!!何でもないよ」


不思議な表情を浮かべる瀬野くんに、慌てて手を横に振り小さく微笑んだ。



一体、何だったんだろ…?





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