【完】好きじゃないもん!
「ねぇ、直に話してみたら?直は美優さんはいい人って言ってたよ。」
「なんで・・・っ。」
直はあなたのこと信じてるんだよ。
「なんで、そんな・・・っ。あんなひどい事したのに。」
そんな・・・こと私に聞かないでくれ・・・。
「そうだね、美優さん最低だよ。私だったらとっくに嫌いになってる。ファーストキスは奪うし、ナイフ投げてくるし・・・。」
「・・・。ごめんなさい。あのときはカッとなって。」
でも、でもね。
「でも、直は違うと思う。直はきっとあなたのこと嫌いにはならない。あなたのこと今でも信じて保健室で頭抱えて悩んでるよ。」
だから、行ってあげてよ。
「・・・。直・・・。」
美優さんは悲しそうに名前を呼んだ。