【完】好きじゃないもん!
「あら?雨ですわ。」
窓の外を見て言った椿さん。
「あー!私、傘持ってきてないよ・・・。」
どうしよう・・・。
私の家から花ヶ丘学園まで30分ぐらいかかる。
「濡れてかえるのいやだ。」
助けを求めてみんなを見つめた。
でも・・・
「ごめんなさい。今日はこの後花道があって・・・。」
「つ、椿さん。」
「そんなかわいい顔したって、今日は彼と・・・。」
「か、彼~?・・・由宇。」
「私はいやですわ。ライバルに塩を送るようなこと。」
「未優~・・・そんな。」
とほほ・・・
文月未瑠、雨女Or雨男を恨みます。
「しかも、7月って梅雨には遅すぎだよ。」
「まぁ、せいぜいがんばって祈ることね。」
未優はそういい残すとBクラスに帰っていってしまった。