【完】好きじゃないもん!


「あら?雨ですわ。」


窓の外を見て言った椿さん。

「あー!私、傘持ってきてないよ・・・。」


どうしよう・・・。

私の家から花ヶ丘学園まで30分ぐらいかかる。

「濡れてかえるのいやだ。」


助けを求めてみんなを見つめた。

でも・・・


「ごめんなさい。今日はこの後花道があって・・・。」

「つ、椿さん。」



「そんなかわいい顔したって、今日は彼と・・・。」

「か、彼~?・・・由宇。」



「私はいやですわ。ライバルに塩を送るようなこと。」

「未優~・・・そんな。」



とほほ・・・

文月未瑠、雨女Or雨男を恨みます。


「しかも、7月って梅雨には遅すぎだよ。」


「まぁ、せいぜいがんばって祈ることね。」

未優はそういい残すとBクラスに帰っていってしまった。

< 125 / 239 >

この作品をシェア

pagetop