【完】好きじゃないもん!
「文月さん!窓の外ばかり見すぎです!」
「へ!?・・・あ!」
今、数学Aの授業中でした。
「へ?じゃありません。罰としてこの問題を解きなさい。」
前を見ると黒板には難しい式がずらり・・・。
先生~!!
そんな~。
椿に助けを求めてもにこっと笑うだけだし・・・。
もう!
分かったよ、といてあげますよ。
黒板の前に立つとチョークを取った。
「カツカツ・・・・」
チョークを走らせる。
「できました!!」
ずらっと並んだ白い文字。
「A.6√41+38・・・。合ってるわ。」
先生の声とともに「おお~。」と歓声が湧き出る。
ふと、みんなを見ると直と目が合った。
あいつは・・・
ベーっと顔を引きつらせたあと黒く笑った。
あんにゃろ~。