【完】好きじゃないもん!


「何で?助けてくれたの?」


ねぇ、期待するようなことしないでよ。




「は?助けてねぇよ。あれは、サッカー部の先輩。」

「そ、そうなの?知り合いか・・・。」



期待した私が馬鹿みたい。

「それと、お前の間抜け面がな・・・ぷっ。」

「ひっどー。人の顔見て笑うなし。」


もう!

やっぱ、優しくなんてないじゃん。


「あ、あと。お前傘もってねえの?」

「ま、あね。」


ふんと鼻を鳴らした。


「何、えらそうに言ってんだよ。」

「悪かったわね、えらそうで。」


あぁ、まただ。

何でもっとかわいくいえないんだろう。


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