【完】好きじゃないもん!


「ただいま...。」


ざわっとみんながこっちを向くのが分かる。



「み、未瑠。...大丈夫?どうしたの?すごくやつれてるよ。」


通路を通るときに由宇が声をかけてくれた。

大丈夫だといったら嘘になる。


でも。

「大丈夫だよ。...由宇よかったね。佳正くんと。」


由宇の顔が赤くなるのを見届けて、

自分の席に向かった。


がたん...

いすを引いて席に座った。


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