【完】好きじゃないもん!
「バシーンっ!!!」
クラスに響く大きな音。
右頬に走る激しい痛み。
ずきずきが止まらない。
「何が、行かないよ?何が、関係ないよ?...ふざけんじゃないわよ!!」
未優の声がクラス中で響きみんながこっちを見ている。
由宇や、椿も唖然としてこっちを見ている。
「私に傷つけられそうになったときに助けてくれたのは誰?...直じゃないの!?」
涙をこらえながら唇をぎゅっとかんだ。
「いつも、直にやきもち焼いてるんじゃないの?...ずっと直のこと見てるくせに!...あなたって、本当に最低ね。...ここまでもあなたのツンデレなんか見たくないわ!!」
未優...。
そうかもしれない。
私って、ツンデレだ。
極度の...。でもこんなときまで自分に嘘ついていいの?