【完】好きじゃないもん!
未瑠SIDE
ふと、顔をあげてみた。
「...え!?死んでない...?あ、もしかして幻覚まで見えてきちゃった?」
どうしよう。
悲しいどころの話じゃない。
私大丈夫か?
直はベッドに横たわって私のほうへ目をやっていた。
「未瑠。...俺生きてる。本当は死んでもおかしくないんだけど。」
生きてる...?
「幻覚じゃない...?な、直~。」
今までの不安がふっ飛んで直に抱きついてしまった。