【完】好きじゃないもん!
姫の答え
未瑠SIDE
ぎょっとした顔で私を見てきた直。
そりゃ、驚くよね...。
でもね、分かっていてほしいの。
「付き合うって言うほうは簡単かもしれない。直は嘘の付き合うって言うことを言ったんだよね?」
顔をあげると直は図星のようで目をそらした。
「でもね、されるほうにはいろんな気持ちがあるの。...私は嘘でも...そのっ。そういってくれてうれしかったから。」
そこまで話すと一旦言葉を切った。
「だから...直に悩んでほしいから。直からの返事がほしい。」
言い切って顔をあげると驚いた直の顔があった。
でも、
「分かった。...ごめんな。簡単にそういうこといって。」
悲しそうに直は笑った。