【完】好きじゃないもん!
「ありがとね。...私、がんばるよ。」
また私のほうを見てにっこり笑った。
「その、意気よ!さ、帰りましょう。未瑠が帰ってくるのが遅すぎなのよ。」
「...ごめんって。」
かばんを肩に担いだ未優の後を謝りながらついていく私。
「ねぇ。...直のこと聞いてもいい?」
歩道橋に差し掛かったところで未優にそうたずねた。
「私が答えられる範囲なら。」
未優はそのまま前を向いたままそう答えた。