【完】好きじゃないもん!
なぜこう思うのかは分からない。
でも、
泣かした原因が俺にあるのだったら、そばに言ってやらねぇと。
ただ、純粋にそう思ったんだ。
未優は少し驚いたような顔をすると俺から離れた。
「残念ね。またはなしましょ?」
「んなわけあるか。絶対やだね。」
即答して後ろを向いて歩き出そうとした。
そのとき、
「直・・・。」
小さな消え入りそうな声が聞こえたんだ。
でも、振り向かず歩き出した。