【完】好きじゃないもん!
「ガラガラ・・・。」
お母さんとあのでかい門で別れて教室のドアを開ける。
「ざわざわ・・・。」
な、なんかみんなの視線を感じるんだけど。
今までしゃべっていた子も私のほうを向いている。
あ、あの~なんですかね・・・
やっぱ、凡人はオーラがないのでしょうか。
そのとき聞こえてきた会話。
「あの子、かわいくない?きれいな顔立ちですこと。」
は?
いやいや、私がかわいい?
何かの見間違えだよ・・・うん。
そう思って私の後ろを見てみる。
誰1人人が通っていない。
そして、確実に私のほうを向いている、
お嬢様、そして、お坊ちゃま方・・・。
みなさん、お金持ちの方のおめめはやはり理解に苦しみます。